ココロバググレイガ

せっかくの日曜日だってのに起きたらもう20時だ。

別に途中で目が覚めなかった訳じゃないし、なんだか夢の中で嫌なことがあって暴れてたら実際に現実で脚を蹴り上げてたようで壁かなにかに当たって激痛が走ったのも覚えてる。

それでも起きなかったのは、起きられなかったのは少しでも現実から逃げたかったからだろうか。

正直休日に起きられずに一日が終わるなんてここ半年くらいじゃ珍しいことじゃなくてむしろ寝て過ごす方が多いほどだ。

 

じゃあそれほどまでに逃げ出したい現実ってなんなんだろうか。

 

とてつもなく大きくて苦しい嫌なことがやってきて、避けようがないとき、あこれもう無理だって諦めてその試合捨てちゃうのが正解の一つだったりするんだけど、それはまだ後ろに余裕がある時の選択肢であって、ぼくにはもうそんな残機は残ってないように思える。

いつか自分の心の均衡が大きく崩れてしまったときに、それを保つためって名目できっとぼくはそれを使い切ってしまったんだろう。

結局今となってもそのバランスはかなり不安定であるし、いろんなものを先延ばしにしてきただけで根本的にはなにも解決していない。

 

どうしようもなく巨大でどす黒く暴力的な現実、どうしたって避けられない逃げられない諦められないものが、今ぼくの目の前にある。

 

嫌らしくねちっこいそれは一気にぼくを圧死させるようなことはせずにまるで楽しんでいるかのように少しずつ丁寧にいたぶってくる。

その執拗さはまずぼくの精神的釣り合いを崩すことから始めた。

そうすることでぼくの認知の歪みは加速し、あらゆるものが敵に見えてくる。

周りの人間全員が邪悪な現実の尖兵と化すのだ。

 

こうなるとぶっちゃけどうしようもない。

些細なことでも鉛で頭をぶん殴られたような気がしてくるし、鋭利な刃物で串刺しにされているような気分になる。

 

そうしてぼくが自ら冷たいコレクションとなる道を選ぶのをゆっくりと待っている。

 

 

ぼくの座るシーソーの片側に一方的に圧倒的な質量で居座り、ブランコをめちゃくちゃに振り回し、滑り台の先で大きな口を開けて待っている。

そんな情景がぼくの脳裏にふと浮かんだ。

 

ぼくはこの強大で真っ黒な存在を公園から追い出す手段を知らない。

それはすでに公園の外をすっかり飲み込んでしまってどこまでも広がっているだろうから。

公園から逃げ出した瞬間、ぼくのことを嬉々としてその胃袋へと収めてすっかり溶かしてしまうのだろう。

 

そんな絶望感に包まれながらぼくは再び布団の中に潜った。

現実から少しでも長く逃げ続けるために。

 

 

"SINKA LIVE SERIES EP. I ヰ世界情緒 2nd ONE-MAN LIVE 「ANIMA II - 神椿市参番街 - 」"を見た話

はじめに

ヰ世界情緒のワンマンライブを見て生きる活力と勇気を貰ったのでその気持ちを忘れないように感想を残しておきたいと思う。
ぼくがヰ世界情緒のことをぼんやり知ったのは約1年前くらいのことでもっと詳しく知りたいとよく曲を聴くようになったのはほんの半年ちょっと前だ。
そんなぼくに感想を述べるほどの解像度の高さがあるかはわからないけど今の自分にしか書けないものをとりあえず書いてみよう。

既存曲についてはリンクも貼っておくので曲を聴きながら読んでほしいと思う。

というかあとから見返したらたぶん曲聴きながらじゃないととてもイメージが湧きにくい文章になってる気がしてるので。

 


オープニングについて

各所で花瓶に飾られた一輪のアネモネ達が一斉に開花し、そして散って風に乗り、まるで花びらでできた美しい川のように宙を舞っていく。
いずれ色とりどりの清流は一か所に集まっていき、淡く光を放つ魂(=Anima)のようにも見える存在を包み込むように覆い、綺麗なボールブーケを模る――。

 

そんな映像をバックに白地に青がアクセントになった衣装、"普遍体 Nemophila I"を身に纏ったヰ世界情緒が静かに現れ、ステージの暗転とともに儚くも力強い歌声でAnima IIという物語を紡ぎ始める。


事象の測地線 メインステージ

このライブの始まりの1ページ目を彩るのは「そして白に還る」。
何者でもない白という色は、他の色に染まることで自分自身が変わっていく様々な可能性を秘めると同時にそれは他者の色に影響され濁りを生んでしまう儚さということでもある。
それとは逆に必ずしも色に染まらずに自分という名の真っ新な選択肢を貫き通すのであればむしろそれはとてつもない力強さとなる、そんな色のように思える。
自身の選択で如何様にも見え方が変わってくる、実際に始まるまでどんな結末になるのかわからないライブの幕を開ける曲としてとても良い選曲であろう。
ちなみにヰ世界情緒の一番好きな色も白らしい。

 

続いての曲は「ディメンション」。
この曲は疾走感のあるメロディが印象的だが、ライブアレンジの少し落ち着いたイントロがぼくはとても好きで徐々に音が重なっていって期待感を高めた後、そこから本来の疾走感があふれていくのが本当にたまらない。
また、イントロ部分のヰ世界情緒の腕を上に振り上げるえいえいおーみたいな振り付けがとても可愛らしくかっこいい曲調との良いギャップになっている。今回のライブの振り付けのほとんどはヰ世界情緒本人が振り付けを考えているとかなんとか。

 

3曲目は「暮れなずむ約束」。
原曲とは対照的にとても静かなアレンジで始まったこの曲は、直前のディメンションと同様にイントロの転調で一気にその曲の世界観へと引き込む。
この曲は元々ディメンションのフレーズが使われていたり(今回はアレンジでこのフレーズ聴けなかった気がするけども)ヰ世界情緒の振り付けも前述のえいえいおーがあったりしてディメンションのあとにこの曲が畳みかけてくるのはなんかエモい。
普段聴いてた時、アップテンポなのもあって『So high! ここでピース』でダブルピースしてるヰ世界情緒が勝手に浮かんでたけど静かにピースしてたの良かった。

 

ステージが暗転しどこか不穏な感じを醸し出しつつ始まった4曲目「パンドラコール」。
Nemophila Iの衣装で歌う最後の曲となる。
今までの曲とは打って変わって妖艶な歌声に惹きつけられる。
曲中のブレス音や曲の終わりに息を吐いて締めるといった息の使い方がとても魅力的であった。


ここでヰ世界情緒が一編の詩を詠みながらステージを移動し、衣装が黒く染まっていく。
"普遍体 Nemophila II"である。
黒が基本色であるがスカートの裾にかけて青のグラデーションがかかり、まるで澄んだ夜空のようなデザインだ。
白から始まったこのライブであるがパンドラコールで文字通りパンドラの匣を開けてしまったということだろうか。
それとも…?

 

Anima IIのパンフレットを読んで知ったのだが、ヰ世界情緒はバーチャルダークシンガーと銘打ってデビューしただけあり最初は黒の衣装だった。
その最初にプロデュースされたヰ世界情緒を超えて、彼女の元々持っていたり活動していくうえで得た魅力が発露して溶けあった結果、現在の白のイメージが強いヰ世界情緒が存在しているとのことだ。
ここで黒いNemophila IIを纏ったのはある意味原点回帰みたいな意味があるのかもしれない。


事象の測地線 センターステージ


衣装とステージが変わり、5曲目の「物語りのワルツ」が始まる。
黒い衣装になったことや曲調と歌詞も相まってとてもシックな印象になっている。
この曲はどうもヰ世界情緒の最初のオリジナル曲らしい。
ここでこの選曲ということはやはりこのセンターステージでは原点に立ち返ることをイメージしているのかもしれない。

 

続いて流れるは「とめどなき白情」。
自分を取り巻く全てを脱ぎ捨てることで現れる白、それこそが人を形成する本質である。
言葉や愛を削り取って見えてくる本質、それは白(薄)情に映ってしまうのだろうか。
黒いヰ世界情緒、つまりはデビュー初期のまだ自身の内面を表に出していなかった頃の、周囲によって設計されたヰ世界情緒(それはそれで魅力的なのだが)。
こうしてあらためて聴いてみるとこの曲はそんな彼女の不安や心の叫びを表現した曲のようにも思える。

 

7曲目は「ヰ世界の宝石譚」。
文字通りキラキラとした宝石のようなメロディが流れていく歌であるが、争いが絶えず生きていくだけで傷だらけになってしまう過酷な世界の中、この世は本当はスバラシキもので在ってほしいという強い願い、延いてはその確信を表現した曲だろう。
世の中の人はみんな生きていく中で苦しみ悩んで、痛みを背負いながら前に進んでいる。
ヰ世界情緒もその中の一人であることに違いはなく、彼女も痣だらけだったり泥まみれになったりして精一杯生きているのかもしれない。
ただそんな世界も本当は美しいものに溢れていて、それはどれだけ苦しみを抱えようとひたすら進んでいこうとするヰ世界情緒を含んだ世の中の人々という宝石達そのもののことなのかもしれない。

 

ステージが赤く染まり始まったのは「誰もいない絵で」。
ただ一人、終わりのない創造を続ける。
そんな状況で誰かに自分の作品を見てもらいたい、人の温もりが欲しいといった感情が溢れてしまうのは至極当然のことかもしれない。
創作をする人間にとって孤独との戦いは一番大変なもののひとつだろう。
いくら創作が好きでも誰からの反応もなければいつか折れてしまう。
ヰ世界情緒にとって創作とはとても重要なもののひとつで、彼女はこれ以上ないくらい大事にしているように思える。
そんな創作を通した苦しみを知っている彼女だからこそ歌える、表現できる曲なのだろう。

 

暗転しスポットライトに照らされたヰ世界情緒が歌い始める「シリウスの心臓」。
『明かりになったあなたへ』の想いを綴りながらモールス信号を送るそんなエモい曲だ。
元のPVでは流れ星の軌跡がモールス信号になってて宇宙から返事がきたという解釈もあるらしい。
ライブでこの曲を聴いたとき一番記憶に残ったのはモールス信号のところの振り付けだろうか。
モールス信号のツーで指を左右に、トンで指先で宙を触れるように動かすものなのだが、繊細さが良く表現されており、ヰ世界情緒の歌声と合わさってよりこの歌のエモさが非常に際立っている。

 

ここまで9曲もの連続歌唱が続いてきたが、ここで初めてヰ世界情緒のトークが入り一区切りとなる。
そして、これから神椿市に行ってきます!とヰ世界情緒が言った通り、壮大なBGMとともに神椿市へのゲートが開く演出が始まり、ヰ世界情緒はまだ見ぬ神椿市へと足を進めていく。


ここまでが"SINKA LIVE SERIES EP. I ヰ世界情緒 2nd ONE-MAN LIVE 「ANIMA II - 神椿市参番街 - 」"の序章というかANIMA IIの、ヰ世界情緒の2ndワンマンライブとしての序章で、ここから花譜の不可解シリーズの脈を受け継ぐSINKA LIVE SERIESのEP.Iが始まり、同時にANIMA IIの本編が始まるのだと考えている。
なんというかSINKA LIVE SERIESとANIMAは今回のライブで交わって一つになったが、厳密にはそれぞれ別個の流れだという認識というか。
つまりはこのライブはまだ始まったばかりでこれからさらに凄いものが待ってるんだってことだ。


「ISEKAIJOUCHO DISCOTHEQUE」
いつぞやのミニライブで見せた一日限りのアイドル情緒の姿で現れたヰ世界情緒を乗せて、神椿市へと続く羅針盤みたいなエレベーターは上昇していく。
天まで昇っていきそうな豪華で宙を浮かぶステージ上でヰ世界情緒は歌い踊り始める。
マボロシのまち」から始まるメドレーであるこの曲は「いろはに咲きて」、「しあわせ」、「ヰ世界の宝石譚」のメロディ部分、「ANEMONE」、「」の順で進む。
どの曲もアレンジが良く、時折アイドルらしく飛び跳ねるヰ世界情緒がとても印象に残っている。

 

そうこうしている間にアイドル情緒エレベーターが終点へとたどり着く。
神椿市参番街への到着である。
小路(というには道幅があまりに広いが)から始まった神椿市参番街はどこまでも広大な自然が広がっていてまるでオープンワールドのゲームを彷彿とさせる非現実的でどこか憧れを感じさせる場所であった。

ふんわりとしたスカートが特徴的な白い衣装ヘリオトロープに身を包み神椿市へと降り立ったヰ世界情緒は物語を読み上げるように詩を詠いながら参番街をゆっくり進む。


神椿市参番街 花の小路


生きていく光は
あわく心模様
この場所で歌ったのはこの二曲。
正直なところぼくはV.W.Pや音楽的同位体の曲など全部追い切れていないのでこのライブにて初めて聞いた楽曲なのだが、この二つは神椿市建設中プロジェクトでの楽曲らしい。
神椿市建設中は神椿市を題材にしたTRPGみたいなのだが、なるほどそう聞くと神椿市に来た直後での選曲としてかなり納得がいく。
TRPGはやったことないけれど神椿市建設中の存在を知った今、俄然興味が湧いてきたり。


歌い終わったヰ世界情緒はあたりを見渡しながら神椿市参番街の散策を始める。
そうしてたどり着いたのはとある観測装置だった。


観測装置前


観測装置から現れたのはCIEL。
ヰ世界情緒とともに、「霞がついてくる with CIEL」を歌う。
CIELについてもあまり追っていたわけではなかったが、とても透き通っているが芯のある声の持ち主でそういう意味ではヰ世界情緒とどこか似ていて相性がよさそうだなと感じた。
実際、二人がハモる箇所ではお互いの良いところを引き出して高めあっているような印象を受けた。

 

CIELが去った後、再び観測装置から姿を見せたのは春猿火だ。
この二人ということは当然、流れてくるのは「生存」。
二人が向き合ってラリーのように歌唱パートを順番に切り替えていく様子はとてつもなくカッコよくテンションが上がっていく。
なにより良かったのは歌い終わって春猿火が去っていく際、ヰ世界情緒とはアイコンタクトのみで直接言葉を交わさずにそのまま観測装置の中へ消えていったことだ。
信頼感のある相棒という感じがでていてエモい。


ライブパンフレットによると中止になってしまったKOTODAMA TRIBEというプロジェクトのオーディション合格者の中にヰ世界情緒と春猿火がいて、それがきっかけでKAMITUBAKI STUDIOが立ち上がったとかなんとか。
神椿の中でも二人は特に絆みたいなものが強かったりするのかなとか思った。

 

観測装置から出てきたCIELと春猿火はどこか青いノイズみたいなものが身体を走っていた。
ゲートをくぐってエレベーターで来たヰ世界情緒にそういうものは見られないのでもしかしたら生身(バーチャルシンガーなのにこの表現が適切かはともかく)で神椿市に来ているのはヰ世界情緒のみで観測装置から来た二人はホログラムみたいなものなのかもしれない。
世界観考察捗る。

 

再び歩き出すヰ世界情緒。
しっかりと目に焼き付けるように辺りを見渡しながらやってきたのはなんとも巨大な教会前であった。


神椿市参番街 教会前広場


何億光年の孤独
この夢に弔いを
この二曲もぼくは今まで知らなかった曲なのだが、ゆっくりめでかつ壮大さを感じさせるような曲調で一気に好きになった。
ヰ世界情緒のスローテンポの曲ってめちゃくちゃ好きなんだよね。
あと途中で噴水前に座ったりしていてなんか何しても映えるなって思った。

 

この二曲が終わるとトークを挟んで、ヰ世界情緒は教会の中へと進む。
ヰ世界情緒の詠む詩をバックにして教会の扉を開くと花びらがヰ世界情緒を歓迎するかのように舞い、衣装が変化する。
このライブの新衣装"変異体:calla lily"だ。
白のベレー帽におしゃれな白のワンピース、黒のタイツにかかとの白がアクセントになった黒のハイヒールを身に着けたヰ世界情緒は港で想い人を待つのがめちゃくちゃ似合いそうな可憐な姿を見せる。(まあ今回海は関係ないけれど)


神椿市参番街 教会祭壇


ARCADIA
ぼくがヰ世界情緒で一番好きな歌である。
ゆっくりと丁寧に紡ぐような曲調、歌い方、そして曲の長さも相まって聴いたあとには一つの映画を見終えたような充足感のある歌だ。
今回はアレンジで四つ打ちが入っていたりいつも以上に没入できる構成になっているように感じる。
ぼくはこの曲を聴くといつもこの世の美しさを詰め込んだようなあらゆる情景が浮かんできて最後にはありがとうって言って光となって消滅してしまうのだ。

 

歌い終えたヰ世界情緒の隣にスッと誰かが並ぶ。
一見ヰ世界情緒と全く同じ姿をしているそれは、ヰ世界情緒の音楽的同位体星界だ。
消えかかった意識の中でヰ世界情緒と星界が顔を見合わせたのを見てぼくの意識は一気に画面の中のステージへと引き戻される。
さきほど音楽的同位体の曲は追えていないと言ったが、それはそれとして音楽的同位体という概念が好きなのだ。
自分だけど自分ではない存在、自分とは違って半永久的に変わらずに居続ける存在。
そんな二人のデュエットがライブで見れるとなるとテンションが上がった。

 

エリカの憂い
カレンの清掃
よく動き感情豊かなヰ世界情緒に対し星界は控えめな身振り手振りでぎこちなささえ感じるがどこか可愛らしさもある。
それでいて、いやそれ故なのか星界は神秘的な印象をこちらに与え、教会という場所に非常にぴったりな存在となっている。
そんな二人が並んで一緒にゆらゆら揺れながら歌う様はまさに尊さそのものを具現化しているといっても過言ではない。
最後に星界を置いてヰ世界情緒は無言で去って行ってしまうが、これは星界は自分の分身みたいなものであり言葉はいらないということだろうか。
また、音楽的同位体は変わらないものだけどヰ世界情緒は先に進み変化していく存在だからとか色々深読みもできよう。

 

教会の鐘が鳴り響きヰ世界情緒は教会のさらに奥へと向かい、石でできた螺旋階段を下りていく。


地下礼拝堂


この場所ではヰ世界情緒のトークから始まる。
新衣装を見せびらかすように回る様子が可愛い。

 

「ラピスのお人形」
待望の新曲①
しっとりとした曲調でどこか悲しそうな印象を受ける。
途中おどろおどろしい曲調になり『わたしの本当の色は…』と苦悩しているような箇所が表現力に溢れていてとても記憶に残った。

 

「キミ消失セカイ」
待望の新曲②
先ほどのラピスのお人形とは対照的にアップテンポなロック調だ。
ディメンションなんかと同様に疾走感がとても心地よい、そんな曲である。
また、振り付けにえいえいおーがあってこの振り付けほんとすきってなった。

 

暗めの地下礼拝堂にステージが移って気づいたが、新衣装calla lilyは白い衣装だと思っていたが実際は白銀に近いようで照明を反射して様々な色に見えるようだ。
何者にもなれる可能性を表現しているのかとても素晴らしい演出である。

 

再びヰ世界情緒のトークパートが入る。
ここではヰ世界情緒の創作への想い、支えてくれるファンへの想いを語っている。
ヰ世界情緒の活動の3年半の間に築かれたファンとの信頼関係は素晴らしいものだなって感じた。
ぼくはヰ世界情緒を知ったのは本当に最近のことなのでいつかヰ世界情緒を応援するファンの一人になれたらいいなって思えた。

 

ここで本ライブもいよいよラストスパートとなる。

 

SINKA LIVEには9段階の深化があるという。

 

深化 Alter1 ライブを通して歌唱用形態を獲得すること
これは恐らく初めてのワンマンライブのAnima、またその時に獲得したというヘリオトロープのこと。

 

深化 Alter2 音楽的同位体シリーズへの分岐
言うまでもなく音楽的同位体星界のことだろう。
この段階まで到達して初めてSINKA LIVEが行えるのかもしれない。

 

深化 Alter3 物語世界のもう一人の「自分」との邂逅
そしてこれが今回のライブにおける深化である。
神椿市建設中に出てくるというヰ世界情緒そっくりな少女、夜河世界との邂逅ということだと思われる。
この深化によってどんな彼女が見られるのだろうか。

 

永遠なる祈りの聖域

「描き続けた君へ」
待望の新曲③
癖になるサビのリズムが印象的な曲。
歌詞にアニマやヰ世界という言葉が使われているように今日までのヰ世界情緒の集大成みたいな曲とも捉えられる。
直前のトークであったヰ世界情緒とファンとの間にある信頼関係を込めた曲だろうか。
いやマジでいい曲。

 

曲が終わると天から光る鍵がゆっくり降りてきてヰ世界情緒はそれを両手で受け止める。
鍵は彼女の胸の中にスッと消えていく。
その後、ヰ世界情緒はこれからの決意とメッセージを静かに語る。
自分の本当に見たい景色を諦めないでほしいという言葉はかなりぼくに刺さったし勇気を貰えた。
この時一番このライブを見れてよかったなと思えたひと言である。

かたちなきもの
このライブの最後を飾る曲。
なにがあってもそばにいて、笑いあい助け合える存在。
ヰ世界情緒がファンの言葉に救われたというようにファンもヰ世界情緒に救われている。
ヰ世界情緒にとってもそのファンにとってもお互いがそういう存在で在り続けられたらいいなって思う。

 

エンドロール

ライブが終わりエンドロールが始まるが、なんとここでも新曲が流れ始める。

曲名は「ANGELIC」。

もうこの時点で語彙力が失われるのとエモさでぶん殴られて歌詞を聴く余裕がないのだが要はヰ世界情緒はこの世に舞い降りた天使のような存在ってことでいいか?

『迷いは捨てて信じた道へ』

 

 

おわりに

ここまでライブの流れに沿って曲毎に感想書いてきたけど正直言ってとても読みにくい構成になってしまったと思う。

読みやすさを重視するならもっとピックアップしたりするべきなんだろうけどAnima IIの思い出として全部残しておきたかったのだから仕方がない。

記事を書く手法として課題が残るけど今の自分が書けることは出し切れた気がするので自分の中の及第点としようか。

 

 

剣心の戦いを間近で見続けたことで成長した明神弥彦

先日、ヰ世界情緒のワンマンライブを見た。

そのライブでヰ世界情緒のバイタリティを垣間見て触発されたことでなんか創作意欲みたいなものが非常に強くなってる。

 

ライブのパンフなんか読むとヰ世界情緒の創作活動への姿勢とかそれに伴う苦悩とか色々感じられてぼくから見たら創作の達人なんだなって印象を受けた。

 

ライブを通して生きる活力と創作意欲をもらったのは確かなんだけど、それと同時に自分とはバックグラウンドとか蓄積したものが違いすぎるって絶望感に似たものを覚えたのも事実だ。

 

今までも創作したいなというぼんやりとした思いは幾度となくあったし、実際に色々試したこともあった。

でもどれも長期的には続かなかったなってのが正直なところだ。

 

インプットもアウトプットも足りなければ、創作に対して真剣に悩み苦しんだこともない。

そんな人間になにを表現することができるだろうか?

 

それでも創作を通してそれを観測する者にヰ世界情緒の世界観や自分自身を訴えかけるヰ世界情緒はとてもかっこよく、美しく、なにより魅力的だった。

そんな風に自分もなりたいと創作と向き合ってこなかったぼくが思ってしまうのは少し滑稽だろうか。

 

 

例え滑稽だったとしても一歩前に進んでみるべきなのかもしれない。

格好なんてあとからついてくるものだろうし。

 

 

とりあえず今は文章でも書きたい気分だ。

 

盤岩綾華、赤砂胡桃、裁葉万葉

物事の本質を見たいという話。

 

 

表面上の見栄えの良さに囚われて本当に必要なことが見えなくなってしまうのは滑稽だ。

本質が見えてないまま行動するのは非効率だしぶっちゃけダサい。

 

でも本質が見えてなくても、今見えているあり合わせのものだけでも、とりあえず前に進めていればいいのかなとも思う。

本当にダメなのは本質を理解した気になって悦に浸って停滞することだと思う。

 

 

 

本当は実例絡めながら愚直に説明した方がいいんだろうけど、

ぼくはぼんやりと宙に浮かんだような抽象的でメンヘラみたいな文が書きたいんだよな。

 

 

どくどくだま持ちヘラクロス

ダメージレースに勝てない

 なんか人生の圧倒的火力に受け出し成立しなくてヘラってきたせいで身内のグループLINEやらDiscordを私物化して日記帳に使うこと増えてきたから、まとめて文章書ける場所としてブログ始めようと思う。

 

かえんだまじゃないのに居座り続けてるのなんで?

 とりあえず使ったことあるはてなブログでいいかって思ってメールアドレスいれて新規作成って思ったらなんかこのアドレス使えませんよって出た。

もしかしてって思って過去のアカウントでログインしてみたら、なんと昔インターネットに溺れながら生きてた時に使ってたのが生きてた。

なんかエモいね。

 

実はこんじょうじゃなくてむしのしらせなのでは?

 当時いくつか記事書いてた気がするけど残ってないのはたぶんそのときもヘラって記事消したんだろうな。

また記事全削除して逃げるよねこれ。

 

ねごとは寝て言えと言いますが

 まあくだらないことでもなにか考えたことを吐き出す場所として活用したい所存。

今日も夜に眠れなかったな。

明日はぐっすり眠れるといいね。